西村商会公式ブログ第27回目です。

今回も、前回に引き続きペーパーレス化、デジタル化による業務効率改善の取り組みについてお話いたします。

日々の業務をいちばん無駄のない形に最適化する、という目で社内の人とモノの動きを眺めていると、
改善のタネが埋まっている場所に気づくようになります。

やはり最も気になるのがお客様の動線です。
これまでも度々、お客様がご来社いただいてからお帰りになるまでの流れを検証し、
繰り返し社内のレイアウト最適化を行ってきました。

その結果、お客様の動きはスムーズになり、「動きやすくなった」「安心感が増した」というお褒めの言葉をいただけるようになりました。
またその過程で、西村商会スタッフの中で「整理・整頓を徹底する」という意識が格段に向上していることを実感しています。

そして今回は、これまで何度もお客様の動線を見直してきた中で、ずっと気になっていた箇所の改善に着手することとなりました。
それは、「紙の伝票」と「手書き」です。

お客様にお持ち込みいただいた金属類を仕分け・計量してから買取金額をお支払いするのですが
これまでは、計量した金属の重量をスタッフが「紙の伝票」に「手書き」で記入し
その伝票を事務所の窓口まで持って来ていただいていました。
こんなちょっとした情報伝達の中にも、人間の手作業が入り込むことで、わざわざ正確性を損ない、手間を増やしていたわけです。
また、伝票紛失のリスクもあります。

そこで、前回紹介したグループ企業のデジタルソリューション部で
機械の計量結果をデジタルデータのまま事務所に無線送信するシステムを開発することとなりました。

さらに、あらかじめお客様の情報と車番を登録しておき、計量結果と紐付けて送信できれば、
圧倒的にスムーズかつ正確な情報の伝達・管理が可能となります。幸いほとんどコストも掛からないようです。

一度の取引で考えれば、本当に些細な改善ではありますが、
今後の100回、1,000回の取引において、お客様の時間と手間を省けることを考えれば、
非常に有意義な取り組みであると考えています。飛躍的にスピード感が上がっているビジネスの現場において、
時間とお金をかけた大掛かりな取り組みは、かえってお客様のニーズに応えられない可能性があります。
よりシンプルに、よりスピーディーに改善と検証を繰り返すことが、これからのビジネスの基本であると信じています。