西村商会 公式ブログ 第31回
西村商会では、支社の業務の一部を自動化し、本社で一括管理する取り組みを進めています。
年内には、その一部を試験的に導入する目処がたちました。
現状、お客様が来社されてからの流れは下記の様になっています。
お客様の動き | スタッフの動き |
---|---|
来社 | (センサーが感知してブザーが鳴る) 車種や車番を見てお客様を特定 |
計量器に乗る | (事務スタッフ) 計量結果を確認し、計量終了のブザーを鳴らす |
資材ごとに所定の荷下ろし場所へ移動 | (接客スタッフ) 荷下ろし場所へ誘導 |
荷下ろし | (接客スタッフ) 資材の選別、荷下ろし |
再度計量器に乗る | (事務スタッフ) 計量結果を確認 |
車を駐車して事務所へ移動 | (事務スタッフ) 価格を算出して現金を準備 |
現金の受領 | (事務スタッフ) お支払い |
この流れの中で、スタッフの業務の一部を自動化システムに置き換えることで、
より効率的にすることが今回の目的です。
最終的には次のような形を目指しています。
お客様の動き | 自動化システムの動き | 現場スタッフの動き |
---|---|---|
来社 | センサーが感知してブザーを鳴らす | (来客を確認) |
計量器に乗る | ●車番、車の荷台、計量結果の 写真を自動で撮影、保存 ●AIが車番を認識。お客様データ の情報と照合してお客様を特定 ●自動で計量終了のブザー を鳴らす |
|
資材ごとに所定の荷下ろし場所へ移動 荷下ろし |
資材の選別、荷下ろし | |
再度計量器に乗る | ●車番、車の荷台、計量結果の 写真を自動で撮影 ●お支払い価格を自動で算出 ●自動で計量・撮影終了のブザーを鳴らす |
(事務スタッフ) 計量結果を確認 |
車を駐車して事務所へ移動 | ●現金自動支払い機で払い出し ●自動で受領手続きを完了 ●取引データを自動保存 | (事務スタッフ) 現金を準備 |
現金の受領 | (事務スタッフ) お支払い |
段階的に導入を進めながら、課題を見つけては改良する予定ですが、
まずは年内に次のシステムを導入予定です。
●遠隔管理カメラで車番を自動認識し、即時お客様データと照合します。
●その後、車のまま計量器に載っていただいた時点で、自動で写真を3枚撮影します。
車の上からの写真、車番、車と持ち込み資材の合計重量を1セットで管理します。
ゆくゆくは、車の上からの写真で、お持ち込みいただいた資材の種類をAIで判別し、
価格を自動で算出できるようにすることが目標です。
●計量と撮影が完了したことを本社の事務員が確認し、計量OKのブザーを鳴らします。
それぞれの資材を所定の位置に降ろした後、再度計量器に載っていただき、
もう一度3枚 セットの写真を撮影することで、
お客様データと今回の取引内容を紐づけて一元管理することができるのです。
将来的には、このシステムと現金自動払機を連動させ、
その場ですべての取引を自動で完了することを目指しますが、
実験段階ではスタッフを常駐させ、予期しないトラブルへの対応と、
改善点の洗い出しに当たってもらいます。
この段階で、0.5人~1人分の労力を削減できるという試算をしています。
人件費に単純換算するだけでも年間で300万前後の削減という評価ができますが、
もっと重要な成果は別のところにあると思っています。
それは、1人のスタッフに+αの付加価値をつけることができる、ということです。
一部の単純作業を機械に置き換えて自動化することで、
別のもっと創造的な仕事に時間を使うことが可能となり、
これまでと同じ人数・同じ時間で生み出す価値を最大化することができるのです。
研修や指導に長い時間をかけてスタッフ個人の能力を伸ばして生産性を上げるよりも、
初期コストがかかるとはいえ、システム・環境を整えることで得られる成果の方が
はるかに効率が良いと考えています。
また同時に、スタッフを一つの業務に特化させず、二刀流、三刀流の付加価値を付けさせることができ、
結果としては人材育成にも繋がります。
西村商会では、こういった環境整備に汗を流し、
お客様にとってもスタッフにとってもメリットのある企業づくりを進めていきたいと思います。